1章

           「滅び」

連と伸は飲食店を出た。そのときだった!この里の長老が
聖者の台と呼ばれる、台に登った。その台は、長老が話す
為の台で最近では、あまり使われなかった。
そのため、里の人が首を傾げなながら聖者の台に集まってくる。
そして、不安な顔をしながら長老は語った。

「ここに、お集まりの皆さん。よく聞いてくれ。
先ほど、政府の軍から重大な報告があった。
何者かの、邪悪なそして強大な力でこの国は滅びる」

長老はこの言葉を最後に立ち去った・・
連たちは、長老に話を聞くことにした。
そして、里の奥にある長老の家に行くことにした
連は、不安な顔をするとともに、何かを思いつめていた。
今まで、青空だった空は一転して暗い雲でおおわれた。
太陽も雲で遮られた

長老の家は、大きな門、たくさんの、兵士で
警備がすごかった。
連たちは、入る事は困難だと感じていたが
門の前に行った。
そして、すぐに兵士が近寄ってきた。


兵士の手には、ライフルやナイフなどを手に持っていた。
「何のようだ」兵士が武器を掲げながら言った
「長老と話がしたいのですが」二人は答えた。
しかし、兵士は入ることを許可しなかった。
伸は真剣な眼差しで兵士たちを見てから言った。
「俺たちが、世界を救うんだ!!」
だが、兵士はあきれた顔をしながら言った。
「お前らただのガキが二人だけで何が出来るんだよ!このことは、我々政府軍
に任せるんだ」
連たちは、諦めなかった。その後、何度も説得したがかえてってくる言葉は
同じだった。その時だった。家の中から、長老が出てきたのだ。
「何を、口論している。兵士と在ろう者が」
そして、長老は連たちに近づき尋ねた。
「私に何の用かね?」
「世界が滅亡する事について、お話がしたいのですが」
と、連が答えると長老は不安げな表情をしながら淡々と語り始めた。
「魔力そして邪悪な力によって、世界は滅びている。そのため、政府軍が調査をした。しかし
何も分からなかった。」
連たちは、「情報は、無いのでしょうか?」と咄嗟に言った。
長老は、腕を組んで考えた。そして、思い浮かべた顔をしながら腕を組み変えながら
言った。「文字」連たちは、真剣な眼差しをしながら長老の話を聞いていた
「ここ、ジェルラの里から東にある アラカンがある。そこの、丞贋石に文字が刻まれてあった 
らしい。・・・・何者かによって・・・・・・」
「文字?どのような?」伸は言った。
「私にも分からない」なぜ、君たちはこの話がしりたいの?長老は連たちに尋ねた。

「俺たちが、この世界を救えるかもしれないのです!!」

なぜ、君たちがそこまで言い切れるんだ?などと、長老は言った。
そして、長老は笑いながら言い放った。

「お前らガキ二人で何ができるんだ。このことは、軍に任せなさい!!」
笑いながら言ったこの言葉に対して伸は「世界を救うんだ」と大声で叫んだ。
その声は里全体に響き渡った。そして、長老は頭を抱えて考え始めた。
数分後、長老は「そこまで、言うのならば 世界を救ってみろ」と、言われたが連たちは不安な気持ちだった。

その後、長老の家を出ようとしたとき 長老が書類のような物を取り出していった。
「これは、国家証明書だ」これがあれば、他の町に行けるらしい。今は、他の町に
行くことは禁止されている。外は危険区域とされる場所が多くあるらしい。
そのため、この証明書がない人たちは他の町に行くことが出来ないのだ。
国が指定した人だけにしかもらえない貴重な物だ。
連が受け取ると長老はその場を去って行った。

そして、里を出ようとしたとき一人の兵士が近づいてきた。
兵士に、証明書を見せると兵士は立ち去っていった
「気をつけて、行って来い。」と語りながら・・・



これは・・・
連たちは大地が荒れはてた景色にビックリした。
草花は枯れ、木は折れて、砂漠のような風景だった・・・
空は、黒い雲に覆われてていた。
太陽の光も雲に遮られ、薄暗い・・・
と、辺りを視まわしていると男が倒れていた。連が近づいて見ると、伸と同じぐらいの青年
だと分かった。

青年はぐったりとしていた。額にはたくさんの汗、呼吸は乱れていた・・・